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続々・雇用契約を結ぶより「業務委託」にしたほうがいろいろ楽って本当ですか?

契約書

以前にも申し上げましたが、当ホームページで最も閲覧数が多いブログ記事は、
雇用契約を結ぶより「業務委託」にしたほうがいろいろ楽って本当ですか?
でして、2020年11月1日現在で25000弱のviewがあります。

決してすごい数字ではありませんが、この弱小サイトとしてはびっくりするような数字です。

この記事の続編である、
続・雇用契約を結ぶより「業務委託」にしたほうがいろいろ楽って本当ですか?
も、元祖の数字には至りませんが、関心が高いことがわかる数字が上がっています。

 

今回は、前回、前々回とは違う切り口から「雇用」と「業務委託」について説明をしてみようかなと思います。

 

ある事業主とある個人の間で「働いてもらう」「働く」約束が成立したとしましょう。
ここでいうところの「働く」の意味は、あえてはっきりさせませんが、両者合意の上で「業務委託契約書」という名前の契約書を交わしました。

この場合、事業主側も、個人の側も、
「業務委託契約」にメリットを感じて
契約に至るケースがほとんどではないでしょうか?

そのメリットというのは、

【事業主側】
・雇用と違って、比較的簡単に切ることができ、あとくされがない。
・労災保険、雇用保険、社会保険に加入させなくていいので、経費負担が少なくて済む。
・住民税の特別徴収、源泉徴収や年末調整事務をしなくていい。
残業代を払わなくていい。
支払い消費税を増やせる。
・「年金保険料を払いたくない」と思っている人を採用できる。
など

【個人側】
社会保険に入りたくない。
扶養に入ったままでいたい。
社会保険料や所得税を天引きされなくていい。
など

というようなことでしょうか。

関係が始まった当初は、メリットを感じているので、双方に不満はないわけです。
不満がないので、双方の関係性に問題も生じません。

しかし、不満などというものは、簡単に、いくらでも湧いて出てくるものです。

事業主側からは「期待していたほど働きが良くない、成果が出ない」という不満が、

個人側からは「期待していたほど割りの良い仕事ではない、待遇が良くない、長く稼働しても残業代をもらえない、休めない、etc,etc」という不満が、

それぞれに出てくるでしょう。

 

事業主側の問題解決アプローチは簡単です。
改善を促し、改善できないなら業務委託契約を打ち切るのです。
これをするために、雇用ではなく業務委託にしたのですものね?

個人側の問題解決アプローチは簡単ではありません。
条件の見直しを訴えても、事業主にはなかなか取り合ってもらえませんし、そんなことをすると契約を打ち切られてしまうかもしれません。
自ら辞めるにしろ、事業主から切られるにしろ、泣き寝入るしかないのかもしれません。

 

それが、本当に「業務委託」なら、そうなんでしょう。

 

しかし、それが「業務委託契約」の形をしているけれど、その実態が「雇用契約」なのだとしたら・・・・
(具体的にはコチラ→■)

 

お話は続きます。

 

悩んだ個人は、あるいは、契約を打ち切られてしまった個人は、誰かに相談します。
その誰かが、法律の専門家や、然るべき機関や組織へ相談するよう勧めるでしょう。

そして、その人が然るべき相談をすると、そこで言われます。

「それは業務委託契約だったのでしょうか?実態は雇用契約だったのではないでしょうか?」

 

このようなプロセスを経ることで、事業主側に大きな問題が顕在化します。

問題が顕在化するとどうなるか・・・・コチラをご参考になさって下さい。→■

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