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パチンコパチスロの雑学 「ゴト」について その4

元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、パチンコやパチスロに関する「へぇー」と言えるような言えないような、明日から役に立つような立たないような、人に自慢できるようなできないような、そんな素敵なトリビアをご提供するコーナーです。

 

しばらくの間のテーマは「ゴト」です。

このシリーズの初回にご説明しましたが、「ゴト」とはパチンコやパチスロで不正な手段で出玉(メダル)を獲得する行為のことを言います。(「ゴト行為」という言い方もします。)
また、ゴトをする人たちのことを「ゴト師」と言います。

 

今回もゴトの手口について説明しようと思います。

 

■糸付き玉ゴト

その名の通り、「糸の付いた玉を使ったゴト行為」のことを指します。

釣り糸のような透明の糸を玉に取り付け、普通の玉と一緒に発射します。
糸が付いているので、当然、玉はパチンコ台の盤面を落下せずに留まります。
留まるだけでなく、糸を引っ張ってある程度位置を調整できます。
盤面上に玉が留まっているのを見つかるとまずいので、
透明な玉使用するのはこのような透明な玉だったりもします。

これをどう使うのか。
その説明の前に、糸付き玉ゴトの被害によく合うパチンコ台の説明をしましょう。
「トキオプレミアム」です。

この台は、
①の場所に玉が入ると、②の赤い羽根のようなものが開いて、中に玉を入れることが可能になります。
まあ、開くと言っても、一瞬です。0.5秒くらいかな?
こんな感じ↓。
羽根が開いた瞬間に玉を入れることができれば、
中のルートに設置されたいろいろな邪魔をかいくぐって、「V」に入れば大当り!

という台です。

とにかく、羽根が一瞬開いたときに玉を入れないと始まりません。

そこで。

糸付き玉を●の位置にキープします。
すると、●の位置から左に玉がこぼれなくなるので、矢印の方向にばかり玉が流れますから、羽根の中に玉が入りやすくなる、という寸法です。

ちなみに、見つかりそうになったら、糸を切ります。
糸を切ると、玉は落下して台の中に入って行ってしまい、証拠を隠滅できます。
一度台の中に入ってしまえば、何千万個という玉の中にガラス玉1個が混ざってしまうので、スタッフでも見つけ出すのは容易ではありません。

 

■釘曲げゴト

その名の通り、「釘を曲げるゴト行為」のことを指します。

手口としては非常に原始的なのですが、台に異常が発生したようにふるまい、店員さんを呼びます。
「店員さん、なんか玉飛ばないんだけど」とか言ってですね。
そうすると、店員さんは、点検のために、鍵を回して台のガラスを開けるんですね。
で、店員さんが一生懸命点検しているうちに、
矢印の釘や「風車」と呼ばれるものを、手や車の鍵のような金属でぐにゃっと曲げてしまうんですね。
この手口でも、先程の糸付き玉ゴトと同じように、玉の流れが変わってしまうので、玉が羽根の中に入りやすくなる、という寸法です。

 

ここまで4回に渡って、ゴト行為の手口を紹介してきました。
いかがだったでしょうか?
「割とアナログなやり方なんですね。」
と思われたかもしれませんが・・・・

これまでにご紹介した手口は「一匹狼のゴト師」の手口で、「組織的犯罪集団」のそれではありません。

次回以降は、もっともっと手の込んだゴトの手口をご紹介していきたいと思います。

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