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最近本当に増えた「グランピング」についてのご相談の話 その5

このテーマは、

「グランピングで旅館業の許可取りたいんですけど」

とか

「グランピングって旅館業の許可を取らないとダメですか?」

等の相談についてのお話です。

(1回目→■)

(2回目→■)

(3回目→■)

(4回目→■)

 

2回目と3回目のお話は、主に建築基準法や都市計画法に関するお話、

4回目のお話は、消防法などの消防署の関係のお話でした。

 

5回目の今回は、その他の規制についてのお話です。

 

①浄水(上水)のお話

宿泊施設なので、人が飲む、手や顔を洗う、お風呂で体を洗う、トイレを流すのに、きれいな水が必要です。

キャンプの要素もあるので、食材を洗ったり、食器を洗ったりもしますよね。

じゃあ、その水はどこから引っ張ってくるのか?それは本当にきれいなのか?という問題が出てきます。

水道水ならいいのですが、井戸水なら水質検査が必要ですし、簡易専用水道なら届出が必要になります。

 

②汚水(下水)のお話

「きれいな水を使う」ということは、「汚れた水を出す」ということです。

じゃあ、その汚れた水はどうするつもりなの?まさか、汚いままその辺に流したりしないでしょうね?という問題が出てきます。

「下水道に流す」「浄化槽で浄化してから川や海に流す」ということが必要です。

いずれにしても、規模に関係なく、汚れた水を多く排出する宿泊施設は、汚水の処理について届出が必要になります。

浄化槽の場合は、浄化槽が、定員分の汚水を処理できる能力を持っている必要がありますので、気をつけて下さい。

 

③食材提供のお話

グランピングというと、

「めんどくさい食事作りをしなくていい。」
「バーベキューの用意はしなくてよくて、焼くだけ。」
「(食材含め)手ぶらで来ても楽しめる。」

という要素がありますよね。これには、

食事を提供するの?食材を提供するの?ちゃんと、衛生的に提供できるの?

という問題が出てきます。

食品衛生法上の許可や届出が必要になる場合があります。

 

④ゴミのお話

グランピング施設でなくてもそうですが、たくさんの人が集まればゴミが生じます。

これを適切に保管し、適切に処理(多くの場合は、ゴミの回収業者さんに回収してもらう)する必要があります。

 

他にも法規制に係るものはあるかもしれませんが、思いつくところを書きました。

とりあえず、グランピングの話題は、一旦ここで終了()と致します。

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