1. TOP
  2. とある行政書士の日常ブログ
  3. パチンコパチスロの雑学 その3 「パチンコ・パチスロ」と「カジノ」の違い・・・その1

パチンコパチスロの雑学 その3 「パチンコ・パチスロ」と「カジノ」の違い・・・その1

casino

元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、パチンコやパチスロに関する「へぇー」と言えるような言えないような、明日から役に立つような立たないような、人に自慢できるようなできないような、そんな素敵なトリビアをご提供するコーナーです。

 

3回目の話題は、「パチンコ・パチスロ」と「カジノ」の違いです。

 

「思い出」のほうで、「カジノ」の話が出てきましたので、この話題に触れておきたいと思いました。

 

いろんな切り口があると思うのですが、私が思う切り口でお話してみたいと思います。

 

1.マシンカジノか否か。

要するに、ユーザーはゲームに際して「何と向かい合うのか」ということです。

パチンコ、パチスロは、マシンカジノです。
ユーザーは機械と向き合って勝ち負けを決します。
日本には他にも競馬、競艇、競輪などのギャンブルがありますが、勝敗を決するために機械と相い対するのはパチンコ・パチスロだけでしょう。

対して、カジノにもスロットマシンがあります。
それから、テーブルでトランプカードを使ったポーカーではなく、ゲーム機のようなポーカー「ポーカーマシン」もあります。

もちろんカジノには、マシンカジノ以外のゲームもあります。
ルーレット、ポーカー、バカラ、ブラックジャック、大小などなど・・・・
これらはテーブルカジノに分類され、ディーラーがゲームを取り仕切ります。

というわけで、パチンコ・パチスロはマシンカジノ、カジノにはいろいろある、ということになります。
日本でIRが実現しカジノができたときは、日本人が古くから親しんでいるマシンカジノの設置台数を多めにするのではないか、と言われています。

 

2.時間をかけて勝ちを増やす「時間消費型」か、一瞬で多額の勝ちを得られる「宝くじ型」か。

「宝くじ型」というのは、私が勝手につけた名前です。

カジノのスロットマシンは、多くの場合「宝くじ型」です。(そうでないものもありますが)
スロットマシンを1回プレイするのに、メダルを何枚か投入します。
絵柄がそろうと投入したメダルの何倍かのメダルが払い出されます。
「ベル」「プラム」「チェリー」といった絵柄は、頻繁にそろいますが、払い出されるメダルは数倍からせいぜい10倍ほどです。
少しメダルが増えますが、そのメダルは使ってすぐになくなってしまうでしょう。
「7」などのあまりそろわない絵柄がそろうと、100倍から数百倍のメダルが払い出されますが、「7」「X」「X」というような組み合わせだと、さらにその4倍とか9倍、1000倍とか数千倍のメダルが払い出されます。(実際には機械が止まって、キャッシャーがおめでとうとか言いながら紙幣で精算するのですが)

というように、カジノのスロットマシンでは、勝つときは一瞬で勝ちます。
一瞬の大勝ちを待って、ちまちまメダルを投入、結果に一喜一憂するゲームです。

テーブルカジノは、多くの場合、掛け方でリターンが変わります。
大きな勝ちを期待して確率の低い場所へ掛けることもできますし、2~3倍の小さな勝ちをコツコツ積み上げるような掛け方もできます。
ユーザーの志向によって、時間消費型か宝くじ型かを選択できるのが、テーブルカジノと言えるでしょう。

これに対して、パチンコ・パチスロは、時間消費型です。
もちろん、パチンコ・パチスロの中で比較をすれば、勝ちが大きかったり小さかったりするのですが、カジノとの絶対的な違いとして、

風適法施行規則 第8条に、著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機の基準として、

(パチンコ)
一個の遊技球を入賞させることにより獲得することができる遊技球の数が十五個を超えることがある性能を有する遊技機
(パチスロ)
一回の入賞により獲得することができる遊技メダル等の数が遊技メダルにあつては十五枚を(略)超えることがある性能を有する遊技機

という定めがあるように、15倍が最大のリターンとなっています。

つまり、多くの勝ちを得るには、この15倍をたくさん積み重ねるしかないので、「一瞬ですごくたくさんのメダルを得ること」は、仕組み上不可能です。

更に、同じ8条には「短時間出玉規制」「中時間出玉規制」「長時間出玉規制」という規則があり、

1時間の遊技で出玉率が220%以上になってはいけない。
4時間の遊技で出玉率が150%以上になってはいけない。
10時間の遊技で出玉率が133%以上になってはいけない。

とされているため、そもそも「一瞬ですごくたくさんのメダルを得ることができる」機械は、(合法的な)市場には存在していないということです。

 

他の切り口もあるのですが、ここまでで既に2000字近い文字数になってしまったので、次回に続きます。

 

ちなみに、私は「パチンコやパチスロでは負けるのに、カジノでは勝つことが多い」のですが、自己分析するに、

私は、カジノではスロットマシンしかしないので、「大勝ちしたときが明らかなヤメ時」というルールを守ることで勝ち、

パチンコやパチスロでは、「まだ出るかもしれない」と、ヤメ時判断をミスって負けている。

ということみたいです。

\ SNSでシェアしよう! /

とりもと行政法務事務所-中小企業の「社外法務部」・身近な法務相談役の注目記事を受け取ろう

casino

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

とりもと行政法務事務所-中小企業の「社外法務部」・身近な法務相談役の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

関連記事

  • 風営法(風適法)を超簡単に解説⑨ 「許可が取れるお店、取れないお店」低照度飲食店・区画席飲食店編

  • 風営法(風適法)を超簡単に解説⑥ 「こんな場所では許可が取れません」その1

  • パチンコ屋さんの景品買取所うんちく その10「なぜ大阪では等価交換が禁止されているのか」の2

  • パチンコ屋さん時代の思い出 その21

  • 風営法(風適法)を超簡単に解説51 「性風俗関連特殊営業って今からでも始められるの?」その2(兵庫県編)

  • 風営法(風適法)を超簡単に解説③【番外編】「なんで風俗営業って名前なの?」