パチンコパチスロの雑学 その6 釘調整の話・・・その1
元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、パチンコやパチスロに関する「へぇー」と言えるような言えないような、明日から役に立つような立たないような、人に自慢できるようなできないような、そんな素敵なトリビアをご提供するコーナーです。
ここしばらく「カジノとパチンコの比較」みたいな話をしてきました。
そこで「パチンコの還元率/利益率は、釘調整という方法でコントロールしているんだよ」という話をしました。
今回からしばらくの間、この話をしていこうと思います。
今日の話題は、まず「釘」の話。
パチンコ台の「発射された玉がコロコロ転がって落ちていく様子がガラス越しに見える、窓的なところ」を盤面といいますが、
(画像をクリックすると大きくなります。)
ここには数百本の釘が打ち込まれていて、玉が釘に当たって跳ねることで盤面上を時間をかけてコロコロしていくんですね。
パチンコ台の釘は真鍮製です。
パチンコ玉を跳ねさせるために、粘りのある素材が使われています。
長さは35mm、太さは2mmほど、盤面に打ち込まれると2cm弱が表に出ています。
実物だとこんな感じです。
これら数百本の釘を調整するのですが、具体的には、釘の「盤面からにょきっと出ている2cm弱の部分」を上下左右に曲げると言うか、折るというか、とにかく「角度を変える」ことで、調整します。
最もスタンダードな方法は、「ハンマーでたたく」です。
こういう感じです。
これが結構テクニカルでして・・・・
例えば、ある釘を右に曲げたいとすると、一般の方はこのように考えると思います。
釘の左側から右へハンマーをぶつけることで、釘を右に曲げる。
実はこのやり方だとうまく曲がらないんですね。
大きく曲げたいときはこのやり方でもいいのですが・・・・。
0.何ミリという単位の調整をして、なおかつ、戻ってこない曲げ方としては、
ハンマーの角を、釘の中心より左部分に、ほぼまっすぐの角度でぶつけることで、
わずかに、しっかりと右に曲がります。
この時、独特の乾いた高音の「カッ」とか「ビッ」という音が鳴ります。
この写真では、釘を上に上げたいので、ハンマーの下の角を使って、釘の頭の下半分を叩いています。
「こんな風に叩くんだよ」と見せてあげたいけれど、今の僕はパチンコ台もハンマーも持ってませんので、お見せできなくて残念です。