民泊とゴミの話 その1
「民泊事業とゴミ」の話はとても重要なのですが、ここではまだしっかりと話したとことがなかったと思うので、今更ながらお話していこうかと思います。
結構長い話になると思いますので、いくつかの章に分けてお話しますね。
■生活(家庭)ゴミと事業ゴミ
日本に住んでいる方なら、こんなふうに思うのかもしれません。
「ゴミは誰かが持って行ってくれるもの」
皆さんが生活して出るゴミは、税金を原資にして、自治体が回収をしています。
自治体自らがゴミ回収車を使って回収しているところもありますし、地域の業者に依頼して回収させているところもあるでしょう。
これは、その自治体に住んで住民税を払っているから受けられる、自治体の基礎的な住民サービスの一つです。
しかし、生活ではなく、ビジネスから生じたゴミはどうでしょうか?
廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)
(事業者の責務)
第三条 事業者は、その事業活動に伴つて生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない。
というわけで、ビジネスによって生じたゴミは、事業者が自らの責任と負担で、適正に処理をしなければならないとされています。
つ・ま・り、
民泊施設から出たゴミは、一見すると、
「宿泊客という一般人が排出した生活ゴミ」
のように見えますが、実態は、
「民泊という事業活動に伴って生じた廃棄物」
ですから、民泊事業者が自らの責任と負担で適正に処理をしなければならない、ということになります。
では、「適正にに処理」というのは、どういうことなのでしょうか?
次回に続きます。