パチンコ屋さんのライバル その1

元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、気が向いたときにパチンコ店の裏話・・・・・・
ではなくて、パチンコ業界の未来を憂う的なことを書くコーナーです。
今回からしばらくは、
「パチンコ屋さんのライバル」
について書いていこうと思います。
さて、「パチンコ」「パチスロ」というのはどういう遊び(ギャンブルでもいいです)でしょうか?
私の思う正解から言いますとね、
「時間消費型アミューズメント」
だと思います。
アミューズメントですから、基本的には、これによって何か「物が得られる」とか「おなかが一杯になる」とかはありません。
「勝った」とか「負けた」とか「楽しかった」とか「ドキドキした」とか「ハラハラした」とか、そういう「体験」ができるだけです。
ゲームセンターや他のアミューズメントも(一部おまけ的に得られる「物」があったとしても)基本的には「体験」が得られるのみです。
「勝った」んだったら、「得られる物」があったんじゃないか?
と思われるかもしれませんが、対価を払えば必ず商品が得られる「物販や飲食」とは違い、運良く勝てた時にしか得られる物はありませんのでね。
(この辺りは2回目以降にお話ししましょう。)
で、「時間消費型」の部分ですが・・・・。
パチンコやパチスロは、一定の時間を要します。
パチンコは1分間に100発しか玉を発射できない仕組みになっていますし、大当りの穴に玉が入っても入った玉1個当たり15個までしか払い出してはいけない仕組みになっています。
たくさん玉を獲得するには大当りさせる必要がありますが、大当りさせるためにはギャンブル性の低い台で平均20分弱、ギャンブル性の高い台で平均1時間ほどの時間がかかります。
その上、大当りを「消化」(=出玉を獲得しきるまで打ち続ける必要がある)するのにも時間を要します。
しかもこの間、ハンドル(玉の発射の操作をするところ)を握っていないといけませんから・・・。
スマホを触るくらいしかできないんですよね。
つまり、パチンコは「時間がかかる遊び」、「ヒマ潰しの遊び」なんです。
同じ「ギャンブル」に分類される遊びとしては、
・競馬、競輪、競艇など
・宝くじ
・カジノ
がありますが・・・・。
まあ、どれも考え方や遊び方によっては「時間消費型」なんでしょうが、
・パチンコは1時間に24000円までしか投資できないのに対し、他のギャンブルは上限なく投資できる。(一瞬の勝負ができる。)
・パチンコは勝負が決まるのに時間がかかるし、配当を得るにも時間が必要なのに対し、他のギャンブルは勝負は比較的短時間で決まって、当たれば瞬時に配当(パチンコだと15倍までですが、これらのギャンブルは数十倍から数万倍、数百万倍、それ以上になる)を手にすることができる。
このような点で性質が異なり、やはり「パチンコほど時間のかかるギャンブルはない」といえるのではないか、と思います。
1000字超えたので、続きは来週です。