パチンコ屋さん時代の思い出 その2
元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、気が向いたときにパチンコ店の裏話的なことを書くコーナーです。
前回(こちら→■)、大学を卒業して新卒採用でパチンコ店運営会社に入社した私が、すぐに経験することになったヘビーな業務についてお話しました。
今日は、「新卒でパチンコ店運営会社に入社して3ヶ月目で経験したヘビーな思い出」のお話です。
初めて社会人になった私は、毎日が新しいことの連続で、何もかもが勉強でした。
とても楽しい日々を送っていました。(確か)
お店の営業時間は10:00~22:30で、開店前と閉店後の作業でだいたい8:30~24:30くらいのお仕事でした。
ですから、朝から夕方まで、夕方から最後までの2交代制でした。
残業には無縁で、「休みは休め」という会社だったので、平社員の頃はあまり悩みはなかったですね。
遅番がちょっと嫌だったけれど、当時の上司は、割と業務終了後に食事に連れて行ってくれる人だったので、それはそれで楽しみでした。(重要)
さて、タイトル通り、入社して2~3ヶ月経過した頃のお話です。
その日は「早番(朝から夕方まで)」だったので、いつも通り8:30くらいにお店に行きました。
しかし、何かがおかしい。
特に、主任(店長の補佐的な役割)がおかしい。
具体的に何がおかしいのかよくわからないけれど、どうにも慌てている。
あいさつ程度しか言葉を交わしてくれず、「明らかに何かあったんだろうけど、今は話せない」っていう感じ。
私たち平社員やアルバイトの人たちは、何となくそれを察して、「余計なことは聞かずに、やることをやろう」と。
いつも通り店は開いて、お客さんが流れ込んでくる。
でも、お客さんも何かおかしい。
何人か?十何人か?の一部の人が、主任と長話をしている。
結局よくわからないまま、その日の早番は終了。
で、早番終了後に聞かされた話。
店長がお店の運転資金を持って逃げた。
一部の従業員が店長にお金を貸していたらしい。
一部のお客さんも店長にお金を貸していたらしい。
お金を貸していたお客さんの打つ台の釘は、ありえないくらい甘かったらしい。
(お金を貸していたお客さんは、毎日開店列の先頭に並んでいて、必ず同じ台を取り、朝から晩まで打っていた。)
店長は自分の不正を見抜かれないため、部下に不正を見つける方法を教えなかったらしい。
この時の私の感想は、
「新卒採用するような会社で、こんなこと起こるのかwwww」
「食事に連れて行ってもらった時のお金は、こういうお金だったんだな・・・・」
でした。
ちなみに、この後会社では、
①不正行為を発見するための知識・スキルは、本部の主導で直轄的に行われることになった。
②現金は閉店後にすべて警備会社に預けることにした。
等の改革が行われましたとさ。
めでたし、めでたし。