大阪府4回目の緊急事態宣言
3週間ほど前に、
「まん防延長されちゃったね、民泊の手続きに必要な周辺住民への説明がはかどらないね」
という話をしておりまして、そこで個人的見解として、
「まあ、吉村知事のことなので、感染者数の動きやワクチンの接種状況が許せば、8/22を待たずにまん防解除の要請を出すことと思いますが。」
なんて言っていたんですが、それどころじゃなくなっちゃいました。
私調べですけれど、大阪市保健所が「今は周辺住民への説明は延期して下さい」と要請しているにもかかわらず、「感染対策を万全にして行った」とか「ドアホン越しに説明した」ということで、民泊の申請をする人もいるようです。
まあ、「延期のお願い」も法的根拠のない要請、行政指導なので、守らなくてもどうということはないのですがね。
ただ、私は専門家として「今はやるべきではないだろう」と思います。
感染拡大を心配しているのではないです、感染対策を万全にすればいいことだと私も思います。
そうではなく、
今周辺住民への説明をすることが、周辺住民の感情を逆なでする可能性がある
ということです。
大阪市内でも、地域によって、民泊に対する住民感情は様々です。
民泊反対の意識が強いエリアは当然ありますが、民泊歓迎のエリアもあります。
前者は先入観から、または、実際に近隣の民泊施設から迷惑を受けて反対するパターンが多いです。
後者はその逆で、商業地で利用者がお金を落としてくれることを期待して、または、実際にある近隣の民泊施設の運営がきちんとしているから、歓迎してくれます。
しかし、大多数は「反対だけど、積極的に声を上げない、消極的反対」という方です。
民泊反対の方は、今だろうが今じゃなかろうが反対でしょう。
しかし、この時期に「説明会をする」と言い出す民泊事業者を見て、大多数の「消極的反対」の方がどう思うか、おそらく良くは見られないでしょう。
「こんな時期に己が利益のために説明会をするような人たちは、民泊運営も己が利益を優先して行うのだろう」
このような想像をする方は少なくないのではないでしょうか。
そしてそういう方の中には、積極的反対に回る方も出てきます。
そうなると、うまくいくものもうまくいかなくなってしまいます。