パチンコパチスロの雑学 その8 釘調整の話・・・その3
元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、パチンコやパチスロに関する「へぇー」と言えるような言えないような、明日から役に立つような立たないような、人に自慢できるようなできないような、そんな素敵なトリビアをご提供するコーナーです。
パチンコの還元率/利益率の調整は、「釘調整」という方法で行われているが、それはどのようなものなのか?
当面のテーマはこれです。
前々回は、「釘」と「釘のたたき方」について、
前回は「遠隔操作」についてお話しました。
今回は、
なぜ、パチンコ台の釘をたたくことで、利益率や還元率が調整できるのか?
というお話をしていきたいと思います。
私は、
「パチンコは数学・・・というか算数である。」
と言います。
これまでもそう言ってきました。
パチンコ台の基本的なスペック(出玉性能、ゲーム性)は、機種ごとに決まっています。
例えば・・・・・先週のブログ「パチンコ屋さん時代の思い出 その12」で書きました、
CR中森明菜・歌姫伝説AXを例にします。
この台のスペックは、次のとおりです。
大当り確率(低確率時):315.5分の1
大当り確率(高確率時):31.55分の1
賞球数:3&4&10&14
大当り出玉:約1620個(9カウント15ラウンド)
確率変動突入率:63%(次回大当りまで)
電チューサポート機能:確変終了後100回転まで
「大当り確率(低確率時):315.5分の1」というのは・・・・
この台は(というか、今パチンコ屋さんにあるパチンコ台のほとんどは同じですが)、下の画像の白い矢印のところに玉が入ると数字が動き出します。
数字が動き出したというのは、内部的に抽選をしているということでして、抽選結果が当たりだと、数字がそろって大当り!ということになります。
その抽選確率が「315.5分の1」ですよ、ということです。
もちろん、毎回1/315.5の抽選をしているので、ここに315回玉が入ると必ず大当りするということではありません。
この確率で抽選しているのだから、膨大な試行回数の結果を平均すると315.5回に1回大当りする結果になります。
ちなみに、この矢印の場所、ないしはこの2本の釘のことを「へそ」と言います。
へそに玉が入ると、大当りの抽選をするだけでなく、遊技者に3個玉を払い出します。
「賞球数:3&4&10&14」の「3」がこれを意味します。
ちなみに、
青○のところに入ると3個か4個か10個か14個の払い出しがあります。
緑で書いた場所は、通常はフタが閉まっていて玉が入りませんが、大当りになるとフタが開いて大きな口に玉がたくさん入ります。
しかもこの場所に玉が入ると14個の払い出しがあるので、ジャンジャン玉が出ます。(業界的表現)
話を進めます。
大当りになると大きな口が開いてジャンジャン玉が出ると言いましたが、無尽蔵に出るわけではないです、もちろん。
「大当り出玉:約1620個(9カウント15ラウンド)」とありますが、これは、
大きな口が1回開くと、玉が9個入るまで開いている。
9個入るといったん閉じて、また開く。
この開閉を15回繰り返しますよ。
という意味です。
9個×15回×14個の払い出しなら1890個じゃないのか、何故大当り出玉は約1620個なんだ?
と思われた方は、賢いです。疑う心を持っています。
仰る通りです。
大当り中は大きな口が開いているので玉が入りやすい、とは言え、発射した全部の玉が大きな口に入ってくれるわけではありません。
また、大きな口の開閉の間に運悪く発射される玉もあります。
とどのつまり、大きな口が15回開閉を繰り返す間に、270個ほど玉を発射してしまうわけですね。
だから、1890個の払い出しがあるけれど、その間に270発発射して消費してしまうから、結果的に1620個が遊技者の手元に残る、というわけです。
ああ、説明したいことの半分もできていないのに、もう1500字を超えてしまった・・・・。
(TSとT1Yの説明しかできてない・・・。)
すみません、来週に続きます。