パチンコパチスロの雑学 「ゴト」について その5.5
パチンコ店時代の思い出とか、パチンコパチスロの雑学とかのシリーズは、毎回結構な文字数でして、書くのにそれなりに気力が必要です。
という説明的セリフをもって、しばらく書かなかった言い訳とさせて頂きます。
—————————————————————————–
元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、パチンコやパチスロに関する「へぇー」と言えるような言えないような、明日から役に立つような立たないような、人に自慢できるようなできないような、そんな素敵なトリビアをご提供するコーナーです。
しばらくの間のテーマは「ゴト」です。
このシリーズの初回にご説明しましたが、「ゴト」とはパチンコやパチスロで不正な手段で出玉(メダル)を獲得する行為のことを言います。(「ゴト行為」という言い方もします。)
また、ゴトをする人たちのことを「ゴト師」と言います。
先週のブログで書き忘れたことがあって、今日はその補足的なことになります。
なぜゴト師たちは、遊技台に不正行為を働くことができるだけの技術・知識を持っているのか?
高度な電子回路をもったパチンコ台・スロット台の、どの部分に電気的干渉をすると大当りを生じさせることができるのか?
玉やメダルを払い出させることができるのか?
こういうノウハウをどうやって得ているのでしょうか?
結論から申し上げますと、「わからない」です。
まあ、私はゴト師ではないので。当然。
しかしよく言われている、いくつかの説を。
①勉強している
まあ普通に考えればこれです。
パチンコ店を経営していないので、新品のパチンコ台やパチスロ台を購入することはできませんが、中古品なら比較的容易に購入できます。
さきほど「高度な電子回路」と言いましたが、一般人から見てよくわからないものでも、ものづくりの現場を経験した方なら、それほど高度な技術を使っているわけではないので、検証をし、トライアンドエラーを繰り返せば、何かをつかむことはできると思います。
あとは・・・・強いて言うなら、「反社会的な勢力に与するパチンコ店」がゴト師集団に新品の遊技台を提供している可能性はありますね。
②遊技機販社やメーカーから情報がリークされている
私は、この説は陰謀論みたいなもの、と思っていますが、まったく信ぴょう性がないかというと、そうでもなかったりします。
というのは、かつては彼らが「パチンコ店から依頼を受けて」不正な「改造パチンコ・パチスロ」を作っていた、という事実があるからです。
業界には「B物」という言葉があります。
「A物」は正規品を指し、「C物」はゴト師による不正改造の被害を受けた台を指します。
で、「B物」は、パチンコ店(多くの場合は販社やメーカーに依頼して)が仕込んだ不正改造台を指します。
地域にもよりますが、B物は正規品では考えられないような「異常な連続大当たり」をするので、お客さんにもウケが良かったようです。
個人的な経験ですが、かつての兵庫県は「B物天国」でしたから、たくさん設置されていましたよ。
尼崎や姫路には「ウチはそういう店」というのを匂わせて営業する店もありましたし。
(大阪はあまりB物がお客さんにウケなかったみたいですね。少なかったです。)
※ちなみに、そういうことをしていたメーカーさんや販社さんは一部ですからね、念のため。大東音響とか。
というわけで、彼らには少なからずそういうノウハウがある、というのは事実なので、時代が変わって自らそういうことはできなくなったから、悪い勢力に情報提供してうんぬんかんぬんという・・・。
主流の説はこれくらいでしょうか。
あとは、陰謀論みたいな説を推す方もいますが・・・・。
個人的には「それは、あの人の顔が悪人面だから、そう思うだけでしょ?」と思います。