(測量のお話)投影補正の好事例
実はわたくし、「測量士補」という資格も持っておりまして、土地の測量なんかもしたりします。
私のような若輩が測量の世界を語るのはおこがましいので細かいことはさておき。
で、今回は忘備録ですので、自分のメモ的記事になります。
測量で「投影補正」という言葉があります。
ある場所を測量して図化する上で、(正確な測量を行う以外に)気をつけないといけないことがたくさんありまして、その中の一つなんですけども。
地球上のある場所からある場所の距離を測った場合、
「標高が低い場所の距離」と「標高が高い場所場所の距離」では「標高が高い場所の距離」のほうが長くなる。
ということになります。
これは、地球が丸いことが原因です。
地図のような、高さの概念のない平面上に測量結果を図示する場合、標高の高いところで行った測量の結果を補正(修正)しないと、正しく図示できないと、というお話です。
では、具体的に「どれくらい差が生まれるか」ということなんですが。
本州と淡路島を結ぶ「明石大橋」は、2本の大きな柱で橋を吊っているんですが、この柱の長さ(高さ)は
298.3m
です。
柱の根本の部分(地上)で2本の柱の間隔の距離を測ると
1991m
なんですが、柱の先端で間隔を測ると
1991.093m(+93mm)
になっています。
というお話でした。