パチンコ屋さん時代の思い出 その8
元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、気が向いたときにパチンコ店の裏話的なことを書くコーナーです。
前回、「私が直接受けた暴力」についてお話しました。
今回は、私以外の誰か(スタッフなど)が受けた暴力のお話をしようかと思います。
1.酔っぱらって倒れている人は助けない
入社1年目のときのお店の店長のお話。
夜の8時頃に「食事してきます」とお店を離れられたのですが、ものの5分ほどで戻ってきました。
顔を血だらけにして。
そのお店は下町にありましたので、周りにたくさん飲み屋さんがありまして。
道に酔いつぶれている人がうずくまっているなんていうのは日常茶飯事でした。
店長、お店を出てすぐ、酔っぱらいを見つけちゃったんですね。
「大丈夫ですか?」と声をかけるや否や、顔面にストレートが飛んできて・・・。
このことを教訓とした私は、10年以上の長い現場時代、酔いつぶれて倒れている人を見ると
即通報
し続けました。
この間、通報した人数は10人では足りませんね。
2.話が通用しない人は恐ろしい
私が店長をしていた時代。
私はお店の応接室で業者さんと打ち合わせ中。
インカム(従業員間で連絡を取る携帯無線機)は外してしまっていました。
打ち合わせが終わってお店に戻ってみると、大惨劇。
主任3人とお客さん1人が負傷、駐輪場整理の警備員さんが暴れる加害者を取り押さえたところでした。
え?何があったん?!?!
加害者は話ができないタイプの人。
加害者が被害者のお客さんに話があるからと店の外に誘い出しバコーンと。
殴られたお客さんが店の中に助けを求めて入って来たのが、早番と遅番が引き継ぎをする16時30過ぎ。
たまたま主任(店長の補佐)が3人いて、取り押さえようとドッタンバッタン。
騒ぎを聞きつけた腕に覚えのある警備員さんが登場して加害者を羽交い絞めにしてようやく事態終息。
私が間接的に関わった事件の中で一番の大乱闘でした。
3.最後に、パチンコ店に押し入るパターンの進化系
この話は、自分の経験ではないし、周辺の人の経験でもないですが、こういうことがあったから注意しなきゃね、というお話。
パチンコ店の閉店作業は遅くなりがちです。
日付が変わる頃に終われば早いほう、でしょうか。
こんな遅くに店を出るわけですから、賊が狙ってやろうと考えるなら、やはり店を出るタイミングです。
だからお店を出るときは十分に注意して。
単独ではお店を出ない、みんな同時に店を出る。
施錠して店を離れたら一安心。あとは家に帰るだけ。
じゃあないんですよ。
帰るときはみんなバラバラです。
ここを賊が狙う。
店長の車を追い抜いて、前に割り込み、車を止めさせる。
凶器で脅して縛って店に連れ戻す。
店長と一緒に店に入って、金庫を開けさせたらミッション終了です。
当時これを「連れ戻し」と呼んでいましたね。
今日も皆さんご安全に。