民泊の手続きで直面する消防分野の専門用語を超簡単に解説③
ご注意:「超簡単」にこだわったので、表現に厳密性を欠いているおそれがあります。
(正しい知識を得たい方は、消防署、消防設備業者、消防設備士など、ちゃんとしたところにお尋ねください。)
有窓・無窓(ゆうそう・むそう)
詳しくはよくわかりませんが、消火活動のために窓から消防隊が飛び込めるか飛び込めないかの判断。
階ごとに判断され、無窓階になると取り扱いが少し厳しくなる。
民泊の手続きをやっていると「無窓階なので、熱感知器を煙感知器に交換しないといけない」という場面によく出くわします。
ラスモル・ラス(らすもる・らす)
ラスモルタルのこと。戸建住宅等の外壁の施工方法の一つ。
壁の下地として「ラス」と呼ばれる金網を張り、そこにモルタルを塗り付けていく。
ラスモルタルは耐火性に優れているので、その点はいいのですが、民泊開業の面から言うと、「漏電火災警報器」を設置しなければいけなくなるケースが出てきます。
下地の金網が漏電して火事が起こるんだそうな。
住警器(じゅうけいき)
住宅用火災警報器のこと。
見た目が自動火災報知設備の火災検知器と非常に似ているので間違いやすいですが、まったくの別物。
築浅の戸建住宅や共同住宅を民泊にする計画だと、「これが付いているから消防設備は追加しなくていいですよね?」とオーナーさんに聞かれるのが辛い。
ホームステイ型(家主同居型)の住宅宿泊事業を除いて、民泊は住警器ではダメ。自火報が必要。
火通(かつう)
火災通報装置のこと。正しくは「通報設備」?かもしれません。
自動火災報知設備が建物内に火災を感知すると、自動的に消防署へ通報する装置。
仕組みとしては、火災を感知すると、装置内の電話が自動的に119番を鳴らし、コンピューター音声で消防署員に場所や施設名などを伝える、という割とアナログなやつ。
消防施設から近い場所だと、設置義務が免除されたりします。