パチンコ屋さん時代の思い出 その10
元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、気が向いたときにパチンコ店の裏話的なことを書くコーナーです。
このシリーズを書くのに、当時同じ会社で働いていたウチの奥様とネタ出ししたりするのですが、
奥様「あなたの思い出の台とかネタにしたら?」
と言われ、正直なところ
「そんなもん、行政書士事務所のブログで需要あるのかよ」
と思いながらも、考え始めたら書きたくてしょうがなくなってしまったので、読者の気持ちは一切考えずに思うところを書こうと思います。
「何これ?」
という気持ちになった方がいらっしゃると思います、先に謝ります、申し訳ございません。
1998年。
パチンコ業界は、不況に苦しんでいました。
当時、警察当局は「行き過ぎた射幸性の遊技機(=たくさん連続で大当たりするパチンコ台)」をパチンコホールから撤去させ、適度な射幸性の遊技機(=連続大当たりを適度なところで留めるパチンコ台)を導入させる政策を取っていました。
「適度な射幸性の遊技機」というのは具体的には「5回リミッター機」と言いまして、連続した大当たりは5回までで止まってしまう機械です。
パチンコファンはこれらの「連ちゃんしない」機械をよく思いませんでしたから、ホールを離れていきました。
それでもパチンコメーカーは警察の意向に沿って「5回リミッター機」を作るしかないわけで。
メーカーさんも頑張ってはいるのですが、なかなか「連ちゃん」以外の面白さを生み出すパチンコ台を作り出せずにもがいている・・・・。
パチンコ業界にとっては、そんな時代でした。
この年、パチンコ業界はこの不況を乗り越えるきっかけを見出します。
それは「人気版権とのタイアップ機」です。
この年最大のヒットを飛ばしたパチンコ台が「CR・ルパン三世K」(株式会社平和製)で、
今も続く、アニメやドラマなどの有名コンテンツとタイアップするパチンコ台の流れを作りました。
そんな中、私の大好きなパチンコメーカー「豊丸産業」がリリースしたのが
CRデラマイッタ
です。この会社は、常にパチンコの本質を追及する?スタイルでしたが、
あえて時代に逆行した「7セグ」のみのゲーム表現
大中小、3種類の7セグをド派手に配置
当時はファミコンのようなピコピコ音が主流だったパチンコの音楽に、アホほど格好いい音楽・効果音(特にドラム音)を導入
というド肝を抜く要素をこのパチンコ台に放り込んできました。
公式動画がこちら
この、大当たりしてもハズレてもかっこいいこの台の演出に、僕はしびれちゃったんですよね。。。
ちなみに、世の中の多くのパチンコファンは受け入れませんでしたけどね。
このシリーズ、需要があればたまに書こうかと思います。