民泊・宿泊施設の周辺住民説明でありがちなこと
今日のお話は、今から民泊を準備しようと考えておられる方に、是非お読み頂きたいと思います。
これまでたくさんの民泊施設、簡易宿所、ホテル・旅館の開業手続きに携わってきまして、そのほとんどのケースで周辺住民の方への説明も代行してきました。
その経験から、周辺の皆様の反応のパターンと言いますか、
「どういうことを心配されているか」
「どのようなことを不満に思っておられるか」
熟知するに至りました。
わかりやすいところで言いますと、
「近隣の既存民泊施設が、丁寧に運営しているか否か」によって、心配事・不満点が変わってくる
ということが言えます。
説明のしかたにもよりますが、基本的には既存民泊施設の運営が雑だと、強い反対意見が出てくる傾向があります。
ただ、近隣の既存民泊施設の運営が丁寧か雑か、一見しただけではわからないですし、わかったとしても、
「あなたが気に入ったその物件での民泊をあきらめられるか?」
という問題?があるので、コントロールできないリスクなのだと思います。
もう一つ、強い反対意見が出やすい「要素」があります。それは・・・
「リフォーム業者(あるいは建設業者)の仕事のしかたが雑」
というものです。
民泊を準備している方にとっては、リフォーム費用(建設費用)は安いほうがいいに決まっています。
しかし、安すぎるのはどうなんでしょうか?
彼らも商売ですから、利益を得ないといけないわけで。
安いリフォーム費用は、何に裏打ちされているのでしょうか?
リフォームや建設の時点で生じたであろうクレームは、次のようなものです。
・あいさつもなしに突然工事を始め、音がうるさかった。
・毎日車が道をふさぎ、通行の邪魔になった。
・職人に話しかけても日本語が分からない人しかいなかった。
・職人がタバコの吸い殻や空き缶をその辺に捨てて困った。
・長期間、廃材を現場に置きっぱなしにしていた。
・境界塀や隣地との段差、エアコン室外機の置き方など、説明と違う施工をされた。
こういうことがあると、こちらとしては謝るしかないわけですが、「謝ったらそれでOK」なんてことはなく、
「こういう質の悪い業者を平気で使う民泊事業者」=民泊事業でも迷惑をかけるに決まっている
という方程式が成り立ちます。
これ、民泊を始める前からマイナススタートです。
しかも、業者選定をミスし、きちんと監督できていない、民泊事業者ご自身の問題です。
民泊事業者が自らの選択でマイナススタートにしています。
もちろん、高い業者が良い業者とは限りません。
せめて、仕事っぷりをご自身の目で確認するくらいのことはしたほうがいいと思いますよ。