パチンコ屋さん時代の思い出 その16
元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、気が向いたときにパチンコ店の裏話的なことを書くコーナーです。
今日はクリスマスイブです。
パチンコ店の店長さんとしては、こういう国民的(もしくは広域的)イベントの日の出玉調整をどうするか、悩みどころ(?)ではあります。
というのは・・・・
【考え方 その1】
「こんな日に出したってしょうがない」
一部の特殊な方(笑)を除いて、普通はこういう日に腹据えてパチンコしよう、パチスロしようという方は少ないわけです。
毎日パチンコを打つようなヘビーユーザーでも、こういう日ばかりは打たない。
打ったとしても、早く帰ってしまう。
そりゃそうですよ、今日のメインイベントは、まちがいなくパチンコではない。
パチンコ店にとって、「玉を出す」というのは、お客様に対して「アピール」なわけです。
「ウチの店は良く出すでしょ」って。
ところが、パチンコユーザーが来ない日に、玉を出してもしょうがない。
アピールしても、それを見て評価してくれる人がお店に来ていないんじゃあ、まさに「無駄玉」です。
出して喜ぶ人が来ないんだったら、出さないほうがいいですよね。
取れるだけ取ってやりましょう。
【考え方 その2】
「こんな日だからこそ出してやる」
確かにこんな日にパチンコを打ちに来る人は、一部の特殊な方。
でも、この一部の特殊な方は、こんな日でもパチンコを打ちに来ちゃう人。
お店にとって「超優良客」。
お客さんが少ないから、出しても出さなくても営業的には重要じゃない日(出してもアピールできないし、出さなくても大した利益にならない)だからこそ、この「超重要客」を喜ばせることができる日でもある。
きっと喜んでくれるだろうし、その分、また来て負けてくれるだろう。
出せるだけ出したろ。
まあ、どっちが正解ということでもないんだと思います。
お店が戦略上または経営上どのような状況であるかにもよりますからね。
私は両方やりましたけれど、個人的見解としては「出さない」ほうが賢明だと思いました。
「考え方 その1」は、「アピールできない日に出してもしょうがない」と、ネガティブな印象を受けるかもしれませんが、この日に出さなかった分を、別の「出すべき日」に使える、出せる、ということでもあります。どうせ出すなら、戦略的に重要な日に出すべきでしょう。
「エブリデイ・ロープライス」は勝利の方程式ではないです。
「考え方 その2」の方は、実際にやってみると、思うように出ません。
調整は間違いなく甘く、出るのは出るんですが、店長が考えているほど出てくれないんです。
何でか?
これが平常だったら、皆さん喜んで打つし、打たないと損なので閉店まで粘って打って、目いっぱい出してくれます。
ところが、クリスマスなので、帰っちゃうんですよね。出ても。
ちょろっと出したら、「今日は早く帰らないと」と、早々に切り上げてしまう。
いくら店長が出したくて、甘い調整になっていても、「打つ人がいなければ出ない」というのもパチンコ店の真理なのです。
実際に営業しておられる方はどう考えているのかわかりませんが。
まあ、パチンコ店にとって大型連休は「かきいれどき」。
今年の暦でいくと、
12/25~1/5までは間違いなく、
もしかしたら、体力のあるお店は1/6と1/7を息継ぎの日にするかもしれませんが、
(ちょうど「6の付く日」と「7の付く日」だし)
基本的に1/10までは、
絶対にお客さんの期待に応えない日
だと思います。
そういう意味では、今日は年内最後の「パチンコ屋さんに期待してもいい日」になるかもしれませんね。