民泊の手続きで直面する消防分野の専門用語を超簡単に解説⑥
ご注意:「超簡単」にこだわったので、表現に厳密性を欠いているおそれがあります。
(正しい知識を得たい方は、消防署、消防設備業者、消防設備士など、ちゃんとしたところにお尋ねください。)
差動式(さどうしき)
「差動式スポット型(熱)感知器」のこと。熱は付けない。
消防署で「熱感知器」と言っても伝わらず、はじめはその理由がよくわからなかった。
お椀の中の空気が、炎の熱で急激に膨張することで火災を感知する、らしいです。
そういう仕組みなので、熱は感じるけど煙は感じません。
お部屋の中で焼肉しても感知しないのはそういうこと。
定温式(ていおんしき)
「定温式スポット型(熱)感知器」のこと。重ねて言うが熱は付けない。
消防署で「熱感知器」と言っても伝わらないのは、熱感知器が2種類あるから。
感知器周辺の温度が一定の温度になったら感知する、らしいです。
キッチンとか、浴室の前の脱衣所など、暑くなりやすい場所に設置します。
暑くなりやすい場所に差動式を置くと熱で誤報が出やすいし、煙感知器を置くと蒸気や煙で誤報が出やすいから。
煙感(けむかん)
「煙感知器」のこと。こっちは普通に煙を付ける。
正確には「光電式スポット型感知器」というらしいけれど、そう呼んでいる人を見たことがない。
煙に光を当てると乱反射することを利用して煙を感知する、らしいです。
火事は、炎よりも煙のほうが早く広がるので、早期発見には煙感知器のほうが有用。
だから、
・「ちょっと危ないかもね」というスペース(無窓階の宿泊施設など)
・廊下やホールなどの「ちょっと広い空間」
・エレベーターや階段などの「縦方向に開けた空間」
に主に設置します。