契約書の作成

「人から依頼を受けて文書を作る」というのが行政書士業務のベースですから、
契約書の作成
は、割と多いご相談・ご依頼ではあります。
ではあるのですが、このお仕事、実は結構大変。
世の中には「契約書の作り方の本」とか「すぐに使える契約書のひな形」というようなものがたくさんあります。
私も、この手の本は一時期たくさん購入しましたし、ひな形もたくさん持っています。
でも、これらの本やひな形は、あくまで参考情報で、「左から仕入れたものを右にそのまま売り渡す」というものではありません。
まあ、お客様ご自身がそれを望む場合は、そういうことをしないでもないですが・・・。
基本的には、ご依頼があるごとに、そのお客様のためにオーダーメイドをします。
なぜなら、ご依頼人はみーんな、
・業界が違う
・商品・サービスが違う
・コンプライアンス意識が違う
・取引先との強弱関係が違う
・守りたいものが違う
・やりたいことが違う
からです。
「契約書のひな形」なんてものは、「今の世の中の普通の取引って言ったら、こんな感じだから、こういう内容ならだいたい大丈夫だよね」というものでしかなく、何もかもが違うご依頼人それぞれにフィットするような「ひな形」は、その辺には売っていません。
簡単な「商品売買契約書」だって、
「裏切ったらボコボコにしてやりたい」という動機で作られたものと、
「末永く取引を続けていきたい」という動機で作られたものは、
まったく違うものにならないとおかしいでしょ?
たまに、「安くで作ってほしい」という方がいらっしゃいますが、そういう方には、
「最近の契約書の本は、購入特典でひな形がダウンロードできますから、それだと数千円くらいでできますよ」
とアドバイスします。
だって、その方は「安くで契約書を手に入れたい」という動機で契約書をお作りになるのだから。