2023年夏。パチンコ業界に思い致すところ。
元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、気が向いたときにパチンコ店の裏話的なことを書くコーナーです。
や、今日はそういう話じゃないです。
先日、例のごとく、某パチンコ業界のコンサルティング会社さんから、定例セミナーの受講のお誘いを頂きまして。
本当にありがたいお話でして。
業界から離れてしまっている私にとって、業界のリアルに触れる唯一の機会になってます。ありがとうございます。
さてさて。
そのセミナーによると、パチンコ、パチスロユーザーが「1時間あたり平均いくら負けているか」、つまり、実質的な時間単価ですね、これは、
パチンコ:1400円くらい
パチスロ:800円くらい
という話でした。
これが高いのか安いのか、一概には言えないところではあります。
遊びの世界なので、その遊びが「面白い!」と思う人は、いくらだろうが遊んでしまうのでしょうしね。
例えば芸者遊びなんていうのは、そもそも料金設定がないですけれど、どうでしょうかね、1時間1人2万円・・・じゃ済まないかな?
芸者遊びとパチンコを比べちゃまずいので、ゴルフにしましょうか、食事代抜きで1万円くらいですか?
大の大人が皆して小さな白いボールを追いかけて半日、正確には4~5時間山の中を走り回りますから、1時間2000~2500円ってところですね。
映画の通常料金は大人2000円くらいでしょうか。作品に寄りますがだいたい2時間。つまり1時間1000円くらいです。
だんだんめんどくさくなってきました。同じように見ていくと、
ラウンドワンのスポッチャが1時間800円くらい、
カラオケが日中で1時間500円くらい、
こんな感じです。
パチンコ、映画より高いが?
今のパチンコ、映画見るより面白くなくない?
と、個人的には思ってしまう。
こういう言い方をすると、パチンコ屋さんが暴利をむさぼっているように感じてしまうかもしれませんが、そうではないです。
彼らは、現状、パチンコの価格設定をこうせざるを得ない事情があって、しかたなくこうしています。
飯を食っていくためにしかたなく、です。
お店の人だって、本当はもっと出したい。出さないとお客さんがもっと離れて行ってしまうことを知っているけれど、生きていくためには出す余裕がない。
何で?
パチンコ台がね、すごく高くて、高いのに、すごく面白くないからなんです。
面白くないからお客さんがすぐ飽きちゃうから、高いのに新しい機械を買わないといけなくなる。
日工組(にっこうそ、「日本遊技工業組合」パチンコ台メーカーの組合)、柴咲コウまで使ってこんなしょうもないCM作ってる場合じゃないと思うよ?
絶対、他にやるべきことがあると思うんだよね?