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パチンコパチスロの雑学 「ゴト」について その3

犯罪者

元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、パチンコやパチスロに関する「へぇー」と言えるような言えないような、明日から役に立つような立たないような、人に自慢できるようなできないような、そんな素敵なトリビアをご提供するコーナーです。

 

しばらくの間のテーマは「ゴト」です。

このシリーズの初回にご説明しましたが、「ゴト」とはパチンコやパチスロで不正な手段で出玉(メダル)を獲得する行為のことを言います。(「ゴト行為」という言い方もします。)
また、ゴトをする人たちのことを「ゴト師」と言います。

 

前々回は「磁石ゴト」、前回は「油玉」というシンプルな不正手段をご紹介しました。
今回もゴトの手段について説明しようと思います。

 

■持ち込み玉、持ち込みメダル

これも名前のまんまです。
お店でお金を払って玉やメダルを借りず、自分で持ってお店に入るんですね。
彼らは「タダでパチンコを打ちたい」わけではなく、労せずしてお金を得たいだけなので、持ち込んだ玉でパチンコをするのではなく、いかにも「パチンコで大当たりして出しました」という顔をして玉を計数機に流して、景品に交換して帰ります。

犯罪行為をするというリスクを負って、お金を持って帰ろうというのですから、数千円ぽっち持って帰れてもあまり意味がないわけで。
一回の行為で数万円は持って帰りたいところです。

数万円を持って帰るだけの玉をお店に持って入る、ということは、持ち込む玉の数は、

少なくても5000発

くらいになります。

以前「パチンコ玉の規格」についてお話しましたが、パチンコ玉1個の重さは約5.5gですから、

27kgくらいの重さになりますし、その体積は5リットル強になります。

 

こんなたくさんの量の玉を、どうやって店員に見つからずに持ち込むのか、そんなことできるのか、という疑問がわきます。

 

どうやら、専用の「上着」のようなものがあるらしいです。
玉の重さに耐えられるような素材と構造で、内ポケットがたくさんついている。
そこへ玉を直接入れたり、玉を入れたペットボトルのような容器をセットできます。

あとは、駐車場に停めた車(持ち込むための玉をたくさん積んでいる)に何回か往復して目的を達成するわけですね。

 

もう一つの疑問、

そもそも持ち込むための玉をどうやって準備しているのか

ですが、諸説あるのですけれど、最有力説は、

つぶれたパチンコ店から盗む説

です。

(ぱちんこ屋さん、廃業するときには玉を適正処理しましょうね。)

 

最近では、手口がバレてしまっているので、一度にたくさんの玉を持ち込むのはあきらめたみたいです。(ゴト師が)

ただ、ちょっとずつになっただけで、なくなってはいないとのこと。

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