パチンコパチスロの雑学 その9
元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、パチンコやパチスロに関する「へぇー」と言えるような言えないような、明日から役に立つような立たないような、人に自慢できるようなできないような、そんな素敵なトリビアをご提供するコーナーです。
今日は、「版権機」についてお話しようと思います。
パチンコやパチスロは遊び、エンターテイメントですから、世界観といいますか、コンテンツが結構大事です。
かつて、パチンコメーカーさんやスロットメーカーさんは、自社内でコンテンツ(世界観)を作り上げていたわけです。
例えば・・・・
三洋物産 海物語シリーズ
とか、
三共 フィーバーパワフルシリーズ
とか、
北電子 ジャグラーシリーズ
とか、
大都技研なんて、コンテンツの開発に非常に力を入れていて、
この画像だけでも「吉宗」「押忍!番長」「秘宝伝」「忍魂」「SHAKE」の5コンテンツ、実際もっとある。
こんな感じです。
ところがいつの頃からか、既成のコンテンツ(版権)を借りてきてパチンコやスロットを作るようになってきた。
自社開発のコンテンツを活用したものはごく少数になりました。
(それでも大都技研だけは自社コンテンツにこだわっていたし、北電子はそもそもジャグラーしか力を入れてなかったけれど)
私の記憶の限りですが、最も古い版権機は、
三共 フィーバーダウンタウン劇場(1995年)
です。
私は記憶にありませんので、「実在するんか?」と思いましたが、三共の公式サイトにもあるので実在するのでしょう。
私が実際に見たものの中で一番古いのは、
三洋物産 大工の源さん(1996年)
です。
(大工の源さんを三洋のオリジナルと思っている人が結構多いですが、IREMというゲーム会社のコンテンツです。大当り画面をよく見ると、IREMのぐっすんおよよ等のキャラクターが確認できます。)
その後も、ちょろちょろと版権機は出てきますが、今一つヒット機にはならず・・・・。
(寛平笑劇場、ウルトラマン、ピストル大名・・・・)
本格的な版権機ブームの火付け役となったのが、
平和 ルパン三世(1998年)
です。
この頃から徐々に版権機が増えていき、以降たくさんの版権機がリリースされていきました。
が、
すべての版権機が大ヒットを飛ばしたわけではありません。鳴かず飛ばず、という機種も山ほどあります。
そんな中で、パチンコの世界に時代の転機をもたらすほどのビッグヒット機が現れます。
ビスティ 新世紀エヴァンゲリオン(2004年)
です。
この台の登場でホールは湧きに湧きました。
そういう意味でもすごい機械だったんですが、それだけではなく、
アニメのエヴァを知らないだろうパチンコファンに「エヴァって何?」と思わせ、アニメを見させてしまったんですよね。
原作アニメのテレビ放映が1995年。
その9年後に、エヴァのリバイバルをさせてしまったという伝説的パチンコ機です。
この後、ビスティ社はエヴァンゲリオンシリーズを続々と市場にリリースし、大成功をおさめますが・・・・。
一説によると、この時の版権料が原資になって『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの制作がなされた、とか。
版権機の話、まだまだできそうなので、来週も続けてみようと思います。