民泊ゴミの処理方法について
民泊施設から出るゴミの処理については、民泊事業者の方でも正しく理解されていないことが多いです。
民泊施設から出るゴミというと、そのほとんどは宿泊者から生じるものです。
民泊施設の利用者は、「食材を購入して料理をする」ということはほとんどありませんので、食事や飲料の容器や包装などのゴミが生じます。
また、宿泊者が持参した消耗品の空容器などもゴミになります。
ティッシュペーパーやウエットティッシュなども使うでしょう。
購入したお土産を開封して楽しむかもしれませんし、荷物を増やさないために整理することもあるでしょう。
こういった場面でビニールや包装紙、緩衝材などもゴミになるでしょうね。
民泊施設から出るゴミは、特殊なものではありません。
居住している人たちとそれほど変わらないものがゴミになります。
だから、
民泊施設から出たゴミは、周辺に住んでいる人と同じように、決まった曜日に決まった場所に出せばいい、
そうすればいつものように誰かが持って行ってくれる。
なんて思っていませんか?
それ、大きな間違いです。
ものすごく簡単に説明しますと、生活している人の家から排出されるゴミは、地方自治体のお金で(つまりは税金で)回収され、処理されます。
現代人は、生活により必ずゴミを排出します。
ですから、衛生的な環境を維持するために、税金を財源としてゴミの処理を行うことは、地方自治体の基礎的役割の一つです。
しかし、これは生活によって排出されるゴミについてのお話です。
商売をしている人は、生活をしている人より多くのゴミを出すでしょう。
規模の大きな商売をする人は、より多くのゴミを出すでしょう。
これを、生活ゴミと同じように、税金を財源として処理するのは、不公平というものです。
ですから、事業によって生じたゴミは、その事業を行っている者が、自己の責任と費用で処理しなければいけません。
具体的には、
①ごみの種類に応じて、許可を得て営業している「一般廃棄物収集運搬業者」「産業廃棄物収集運搬業者」に回収を依頼する。
②自らの手で、「一般廃棄物処理場」や「産業廃棄物処分業者」に持ち込む。(もちろん、処分費用を負担する。)
のいずれかになります。
最近では、民泊への理解が深いごみ収集業者さんもいるようです。
民泊施設から出るゴミの処理は、適切に行って下さい。