パチンコ屋さんの景品買取所うんちく その3「特殊景品って何?」
元パチンコ店員、元パチンコ店店長、元パチンコ店運営会社の部長という経歴の行政書士である私が、気が向いたときにパチンコ店の裏話的なことを書くコーナーです。
画像は、景品買取所の「小窓」をイメージしております。
前々回の記事(はコチラ→■)で、パチンコ屋さんの近くには必ず「文鎮」「香水入れ」「金地金0.1g」などの景品を現金化してくれる「景品買取所」があるというお話をしました。
この、使い道がよくわからない、どう考えたって(少量もらうならまだしも)これを大量に持って帰る価値などなさそうなこれらの景品は、「景品買取所」というリサイクルショップが買い取るからこそお客は持って帰るわけで、まあぶっちゃけて言うなら換金を目的とした景品というわけです。
だからといって、これを「換金景品」などと呼ぶと、とても聞こえが悪いわけですな。
いかにも賭博回避の方便ですよってな感じで。
だから、業界はこれらの景品のことを「特殊景品」なんて言うわけです。
全国のパチンコ屋さんで使われている「特殊景品」は様々で、いろいろな種類のものがあります。
しかし、だいたい総じて「プラスチック製のケースに封入されていて、簡単に中身を取り出せない」ようになっています。
例えば、大阪府遊技業組合に加盟しているパチンコ店で使われている「特殊景品」の一例としては、このようなものがあります。
左が「しおり」、右が「香水入れ(アトマイザー)」です。
換金目的の特殊景品とは言え、「客が一般に日常生活の用に供すると考えられる物品」である必要があります。(詳しくは前回の記事→■)
ただ、先程も申し上げた通り、プラスチック製のケースに封入されています。
こんな感じで、手で開けてみようとしても開きません。
マイナスドライバーみたいなものを突っ込んで割れば開けることができそうですが・・・・一度開けると買い取ってもらえないでしょうね。
アトマイザーは2000円、しおりは500円で買い取ってもらえるので、開けないほうが賢いというものです。
真贋の判断のため、遊技業組合のホログラムシールが貼ってあります。
今回、改めて特殊景品をまじまじと見て、笑いが止まらなかったのがコレ。
「どうぞお持ち帰り下さい。」
持ち帰らないっての。シャレが効いている、のか?
他の地域の特殊景品を見てみましょう。
最近多いのは、
金地金です。
個人的には、「これ、家庭用品じゃないだろ?」と強く思いますが。
実物を見て頂ければ、特殊景品が「流通させることを意図して」作られているのがわかります。
これも追い追いお話しますが、特殊景品は流通させるために、「運びやすい」ことが非常に重要だったりします。
そういう意味では金地金は一番良いのですけれど。
というわけで、今日は、「特殊景品」についてお話しました。
ああ!このジャンルは、何とたくさん書くべきことがあるのであろうか!
書きたいことがたくさんありすぎて時間が足りない!
実際に大阪の特殊景品を取り出している動画を見つけてしまったので載せておきます。
・・・・・プレミアの店長・・・・何やってんだ・・・・。