風営法(風適法)を超簡単に解説①「風営法って何?」
ご注意:「超簡単」にこだわったので、表現に厳密性を欠いているおそれがあります。
正しくは「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」と言います。
ですから、専門家は「風営法」とは略さず、「風適法」と略す方が多いと思います。
いつもなら「正式な名前なんてどうでもいい、重要ではない、覚えなくていい」と申し上げるのですが、この法律についてはそうは申しません。
この法律のタイトルは、非常に重要です。
この法律の対象は何なのか?
タイトルから察するに「風俗営業」なんでしょうか?
いいえ、「風俗営業」「等」です。
つまり、「風俗営業」と「等」を対象にしています。
で、この法律を知ると思うわけです。
「等」のほうが多いやん!
と。
細かいことは、おいおいご説明して参ります。
で、話を戻しまして、この法律は、タイトルから察するに、
風俗営業と「等」についての
「規制」
と
「業務の適正化」
と
「等」
について決めた法律、ということになります。
こっちの「等」はそんなにボリュームはありませんので、ここではネタとして拾いません。
重要なのは、「業務の適正化」という言葉です。
実はこの法律、昭和59年改正までは「風俗営業等取締法」という名前でした。
(この時の略称は「風営法」です。)
つまりですね、風俗営業と等は、取り締まりの対象だったんですね。
存在するのは「しかたがない」んだけれど、基本的には悪いもの。必要悪?っていうんでしょうか?
そういうものだったわけです。
それが、昭和59年改正で「ルールを定めるので、適正にやって下さい」となった。
これはまったく意味合いが違う。
風俗営業等は社会的に存在意義がある、だから、その存在意義に見合うやり方でやって下さい、と。
昔は、ちゃんとやっていようがいまいが、全部取り締まりの対象だったわけですが、
今は、ちゃんとやっているところは、「取り締まりの対象ではない」わけですよ。
そういう風に変わった、今はなっている、ということです。