法人が出資する会社設立
会社を設立するときに必要なもの(?)がいくつかあります。
会社設立と言っても、厳密に言えば「発起設立」と「募集設立」の2つの方法があるのですが、ほとんどのケースで発起設立なので、募集設立については無視します。
例えば、
・定款(会社のルールブック、国で言うと「憲法」みたいなものです。)
・出資金(まあ、出資するのは必ずしもお金でなくてもいいのですが・・・・普通はお金です。)
・出資者(会社の意思はお金を出した人にしてもらわないといけないので。)
などが挙げられます。
さて、今回は「出資者」についての話題。
出資者が「法人」の場合は、少し気をつけないといけないことがありますよ、というお話です。
法人は、人間ではないので、自由な意思はありません。
代わりに「定款」という「ルールブック」ものがあり、これに沿って活動をします。
いや、「しなければなりません」。
で、その「定款」の中には、「目的」というものがあって、
その法人はどういう活動をするのか
ということを定めなければならず、法人はその活動目的から外れてはいけません。
で。
法人が法人に出資する、というときに出てくる問題が、
出資する法人の「出資の目的」は、出資する法人の目的に合致しているか?
ということです。
「家電製品を売る」という目的で作られた会社が、家電製品を売らない会社に出資する
行為は、「目的外の出資」ということになります。
ですから、法人が会社の出資者になる場合は、
出資する法人の目的の一部と、出資される会社の目的の一部が、合致していないとおかしい
ということになります。